2011/11/09 (Wed) あの子の横顔

ぼくはいつまでもあなたの一番の、理解者でいたい。
それには、あんまり近くじゃだめだった。わかって
もらうつもりも無かった。さよならだけ聞いてくれれば良い。

一番近くにいることは、あなたを甘えさせるだけで、
自分のせいで弱く見える、強いあなたに目がにじんだ。

誰よりもぼくを好きだといったあなたに、彼が、あらわれた。
それでもあなたはぼくを好きでいてくれた。あみんのように、歌いながら。

だんだんと、だんだんと、あなたの声は小さくなって。
返ってこない言葉に、触れない心に、傷ついた体に気づいて。

あなたは、マニキュアを塗るようになって、いそいそと帰るようになって、ハグをせがまないようになって、
キスマークを残したがることもなくなって、いつしかぼくの方を向かなくなる。

そうなってやっと、わがままなぼくは、あなたを失いたくなかったなんて、悲しんだりする。
ああ、痛いなあ、痛いなあ。ぼくはこんなに、健康なのに、痛くて涙が流れんだ。

さよなら。ぼくの全て、だった人。
いつかありがとうを言わせてください。その横顔のままでいいから。

2008/05/18 (Sun) 無題

こんなちいさなじこしゅちょうを
だれかがみつけるのだろうか
こんなにいじけたぼくのことばを
だれかがききにくるのだろうか

ぼくのせかいが　ここに　ここに
ひろいせかいの　ここに　ここに

つるつるなのに　ひびわれて
かけてないのに　ぎざぎざで

なんのためにあるんだか
なんのたしになるんだか

わからないけど　書いておく
わからないけど　泣いておく

せめて祈っておくならば
ここにきたあなたに幸せを

2008/05/13 (Tue) はじめてのうそ

たましいのかたちはよく火のようにあらわされる。
でもみたひとはいないそうです。
もしもあるなら，きっとほんとうはこんなかたちじゃないかな。

こんなにも世界に，音楽があるのは
たましいのかたちに似ているからだ